大学時代の良き友人、青野泰史氏により「水と洋楽」ということでまとめてもらいました。
青野泰史氏は、音楽之友社、ベネッセコーポーレーションを経て、現在、オリジナルコンフィデンスのウィークリーマガジンの編集者として活躍中です。ウォーターネットワークの良きアドバイザー。
ドビュッシー
- 交響曲「海」
- ピアノ曲「6つの古代の墓碑銘」6.「朝の雨に感謝するために」
- 組曲「版画」3.「雨の庭」(p)
- 「影像」第1集1.「水に映る影」(p)
- 「前奏曲集第2集」 8.「水の精」(p)
- 「忘れられた小唄」2.「港に雨の降るごとく」(歌曲)
- 「ボードレールの5つの詩」3.「噴水」
- 「小組曲」「舟に乗って」
ヘンデル
レスピーギ
ラヴェル
- ピアノ独奏曲「水の戯れ」
〔ラヴェル26歳の時「水の音、噴水、滝、または流れの音楽から感興を得て作曲の題辞に「水に愛撫されて微笑む川の精」というレニエの詩句を挙げる。〕
ベートーヴェン
- カンタータ「海上の凪を成功した航海」
- 交響曲第6番「田園」第2楽章「小川のほとりの情景」
- 交響曲第6番「田園」第4楽章「雷雨、嵐」
ショパン
- ピアノ曲「舟歌」
〔ピアノの小品。左手の分散和音が波の音を模す。〕
- 前奏曲第15番「雨だれ」
シューマン
- 無伴奏女声合唱曲「ロマンス集第2集」3.「水の精」
シューベルト
スメタナ
- 交響詩組曲「わが祖国」より「モルダウ」
〔やさしい流れから急流までモルダウ河を描写。〕
ラヴェル
ブラームス
- ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」
- 「4つの歌」op.46-3.「忘却の水を入れた皿」
- 「リートと歌」op.58-2. 「雨降りの間」
- 「リートと歌」op.59-2. 「湖の上で」 3.「雨の歌」
- 「4つの歌」op.70-1.「海辺の庭で」4.「夕べの雨」
ヴォーン・ウィリアムス
リムマト・コルサコフ
- 交響組曲「シェヘラザード」より第1楽章「海とシンドバッドの船」
グローフェ
ヨハン・シュトラウスⅡ
美しく青きドナウ(1867年初演)
ワルツ王ヨハン・シュトラウスの永遠のワルツ。戦乱の19世紀、プロシャに敗北したオーストリア。「ウィーンの人々の心に希望の灯をともすワルツが必要」と、ヨハン・ヘルベックから要請を受け作曲された。
シュトラウスは、ドイツのバイロンともいわれた詩人カール・イシドール・ベックの書いた「ドナウ、美しき青きドナウのほとり」という句で結ばれる詩からインスピレーションを受け、この曲を書き上げた。
男性合唱曲として初演されたウィーンでは余り好評ではなかったが、数ヵ月後に開催されたパリの万国博での演奏会を経てフランスで大成功を収める。その背景にはフランスの新聞社「ル・フィガロ」の政治的なキャンペーンがあったとも言われる。
今ではオーストリアの第2の国家と言われるほど国民に愛されている。