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小林 純(Jun KOBAYASHI)

1960年大阪生まれ。クラッシック・ロック・ジャズなどの音楽遍歴の後、学生時代に尺八を手にしたことから、和楽器のための作曲・編曲を始める。委嘱作品も多く、自己のグループを率いてソロアーティストとしても活動中。
代表作に「風わたる」(専修大学三曲研究会委嘱)、「空と木と」(長野県伊那市文化会館委嘱)、「透明なひとのパントマイム」(グループ彩音)など。

ウォーターネットワークのためのオリジナル作曲


「水分(みくまり)の森」
尺八、筝、十七絃
水分神(みくまりのかみ)は、河川の流水の適度な分配をつかさどる神として、全国の水源となる多くの地域に祀られている。源流の森。美しい自然。その豊かな恵みを由緒あるこの歴史の地で音楽を通して謳いあげる。
このテーマに、私たち人間にどれほどの力が与えられているのであろうか。自然の恩恵をこうむりながら、自然を蝕み破壊していく人類。この音楽を通じ、どれだけ自然に恩返しができるのか。その疑問を自ら抱きながら作曲を行ったが、その答えは未だない。
曲は切れ目のない一楽章形式で進行し、導入部と終止部に同じ旋律が現れる。中間部で用いられる箏のパターンは生成を続ける樹木の生命観をイメージした。
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