チラシ〔表〕
チラシ〔裏〕
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明治神宮は年間800万人以上と日本で最も参拝者の多い神社だ。東京のど真中にあり鬱蒼と繁る神宮の杜、この森が人の手によって造られた人工の森ということを知る人は少ない。
80有余年前、この辺りは畑や草原の荒地であった。明治天皇ご崩御に際し、神宮建設の請願運動が広がり、日本林学・造園学の父・本多静六を中心とする時の精鋭の学者たちは、杉林という神社林の常識を覆して、この地に適するシイ、カシ、クスなどの常緑広葉樹の杜を造ることを決定した。全国から約370種、約10万本の木々が献木され、全国から結集した延べ11万人の若者たちにより一本一本植えられた。
この森は「天然更新」により自然の力によって森がつくられるように計画された。100年先を見越して造られたものだ。「落ち葉はすべて杜に返すべし」その教え通りに、落ち葉は掃き集められた後、すべて杜に返されている。参道から森を見ると1m以上土が盛り上がっているのがわかる。これは木々の葉が森に返され、腐葉土となったものだ。
そして、この森の中には、今でもこんこんと美しい水が湧き出している。加藤清正が掘ったとされる「清正井(きよまさのいど)」は御苑内にあり涸れることのない湧水だ。この水は菖蒲田、南池を経て、神鏡の下を流れてゆく。神鏡付近は深山幽谷を思わせる渓谷となっている。この川は杜を出て、渋谷川へと流れ、やがて、東京湾へと注ぎ込んでいる。
明治神宮コンサート「森の音、水の響き」では、人々によってつくられた森に囲まれ、森と水の意味・意義を感じていただき、このコンサートを通じて地域の環境と文化のつながりを感じていただくことができればと思い、実施いたしました。
このコンサートは、第3回世界水フォーラムとのコラボレーションとして行われ、今年が明治天皇御生誕150年にあたることから、それを記念した奉納コンサートとして実施したものです。さらに、「次世代へ伝えるもの」をテーマとして実施してきたこのプロジェクトの象徴的な催しとして、次世代の子供たちが笑顔で生きられる地球の平和と安寧を祈るという意味もこめています。
コンサート当日、午前中は激しい雨と風で野外開催が危ぶまれましたが、午後から晴れ上がり、夕方からは大変穏やかな天気となり、無事野外の社殿前で実施・奉納させていただくことができました。
コンサートには各国大使館関係者のご招待者を含み約800名の方々の御来席を戴きました。併せて、第3回世界水フォーラムへ向けた「水の声」も多数いただくことができました。
誠にありがとうございました。
- 主催
- ウォーターネットワーク
- コラボレーション
- 第3回世界水フォーラム事務局
- 後援
- 第3回世界水フォーラム事務局
- 東京都環境局(予定)
- 協賛
- ワミレスコスメティックス 株式会社
- 協力
- 社団法人 東京都建築設備設計協会
- コシノジュンコデザインオフィス
- 株式会社 サン制作
- 代々木の杜ユースクラブ「響」
- 実施日時
-
平成14年10月7日(月)
午後6時開場、午後7時開演
- 実施場所
- 明治神宮社殿前〔野外特設ステージ〕
- プログラム
- 第一部
- 「水琴窟の庭」雲・水〔尺八、コンピュータープログラミング/横谷基作曲〕
- 「濤声(とうせい)」〔尺八、大鼓/愛澤伯友作曲〕
- 「聖なる月」〔笙ソロ/石川高作曲〕
-
次世代の子供たちへ向けた新作(敬宮愛子様ご誕生記念曲)〔尺八、筝/三宅一徳作曲〕
- 第二部 (第二部衣装デザイン:コシノジュンコ)
- 「流転」〔尺八、笙、鼓、筝、コンピュータープログラミング/三宅一徳作曲〕
- 「月下流水」〔筝/横谷基作曲〕
- 小鼓インプロビゼーション
- 「Waves II」〔尺八、小鼓、筝、コンピュータープログラミング/横谷基作曲〕
- 出演者
- 田辺洌山(尺八)
- 杉浦邦雄(大鼓・小鼓)
- 石川高(笙)
- 桜井智永(筝)
- 牧野公昭(語り)
来場者の声(アンケートより)
明治神宮・社殿前の舞台
リハーサル風景
和楽器に興味津々の外国人参拝者
コンサートの前には神主さんによる御祓いが執り行われた
尺八・田辺洌山による「水琴窟の庭」でコンサートが始まる
尺八と大鼓による「濤声(とうせい)」
笙独奏「聖なる月」(石川高)
敬宮愛子さまのご誕生記念曲「秋三題」(尺八・田辺洌山、筝・桜井智永、作曲・三宅一徳)
コシノジュンコさんのご挨拶。第2部はコシノさんにデザイン制作いただいた藍染めの衣装が使われた。
杉浦邦雄の小鼓インプロビゼーションで第二部がスタート
ナイル川をテーマとした「流転」でコンサートはクライマックスへ
- 鳥肌の立つ音楽を久々に聴きました。
- 明治神宮のこの場所で、虫たちの声、薪のもえる音、光に浮かぶ門、神木。楽器の音が古代から近代へ。とても身近に感じられとても素敵でした。参加でき嬉しいです。(川崎市、47歳女性)
- とても良かったです。五感で聴くというのがよく分かりました。感動したの一言です。(練馬区、24歳女性)
- 涙があふれて止まりませんでした。とても心が安らぎました。(大田区、28歳女性)
- 自然の中で和楽器の音色が五感に心地よかった。(世田谷区、女性)
- 今回参加して初めてもう何年も前から続いている催しであることを知りました。長瀞や三峯神社とかの様な、森と水が出会う所でも体験したいものです。今回も、ご神木のこんもりとした森が風に吹かれてゆっくりと揺れているのを見ていると、森は生き物との感じがしてきました。(入間市、59歳男性、会社員)
- 柴崎さんの説明をうかがい、単に聖地であるというだけでなく、この場所を会場に選ばれたのがよくわかりました。とてもきれいな水をたくさんいただいたような“おいしい”コンサートでした。(府中市、31歳女性、学芸員)
- 背筋がゾクゾクする、すばらしいものでした。(渋谷区、21歳男性)
- まさに“森の音、水の響き”というタイトルにふさわしい完成度の高いものでした。明治神宮という地の力によって、正に地水火風を五感で体感できました。第2部でのライトアップされた煙りがたなびく様は幽玄の世界でした。正面に大きく立つ門の凛とした姿は宇宙の力を感じました。その中で響く田辺氏の尺八は人間ばなれした天上の音のように感じました。(渋谷区、40歳女性、色彩家)
- とても幻想的な曲ばかりで、大変感動しました。衣装も素敵で、生涯の想い出となる有意義なコンサートでした。大変ありがとうございました。(墨田区、45歳男性、会社員)
- 自然の中で聴く邦楽の音が体に感じられ、心がいやされた。明治神宮が人工の森と伺い、昔の人の智恵と熱い思いを感じた。(川崎市、女性、会社員)
- 幻想的で心にしみる音でした。(川越市、28歳女性、公務員)
- タイムスリップしたような雰囲気の中、一つ一つの(尺八、鼓、笙、筝)音が美しく、そしてとけ合い、大きな森の中にこだました。空も地も森の香も、虫も、灯の中にとぶ蛾も、炎も煙りも、薪のはじける音も一つに溶け合い大シンフォニーでした。(渋谷区、65歳女性)
- 自然の素材でつくった邦楽器にもっともふさわしい会場ではないでしょうか。虫の音も、赤ん坊の泣き声も、生命の共鳴にきこえました。平和な日本の良き伝統文化・音楽の力で再び今はじまろうとしている大国の国家テロを抑え・いさめることはできないものでしょうか。(板橋区、48歳男性、地方公務員)
- さわやかな風、虫の音、かがり火の煙、燃える音、幻想的な中での“森の音、水の響き”の演奏、五感がフル回転しました。すばらしかったです。(福生市、49歳女性、主婦)
- 日常では、どちらかといえば、西洋音楽を聞くことの方が多いのですが、日本の伝統楽器のすばらしさを認識させられました。心地よい・・・。しかしながら、狭い我家では、この明治神宮の森での感動は得られないかも(江東区、43歳女性、主婦)
- 明治神宮社殿までの道程の足音と虫の声、そして木々の姿、とても静かで穏やかな闇の中を進みながら、ただひたすら神に感謝の言葉を捧げていました。“今日こんなに素敵で厳粛な場に招いて戴いて本当にありがとうございます”
- 水の精、オンディーヌは演奏と共に現われました。水音に似た・・・いいえオンディーヌの足音でした。地上に現われ風と揺れ、空高く舞い、大木の枝に座り、目を閉じ虫の声に塗りつぶされたキャンバスに色々な彩色に表現されていく様子を耳に澄まして感じとろうとしている私を特別な別世界に連れて行ってくれました。コンサートは時々行きますが、こんなに全身から陶酔したのは初めてです。この思い出は忘れません、ありがとうございました。(板橋区、46歳女性、看護師)
- 神宮の杜の静かな空間(虫の音はにぎやかに聞こえていました)で尺八と鼓の音が響き始め、筝、笙、語りも加わり、おだやかに時には力強く一生に一度の体験をさせて頂きとても感謝しております。ありがとうございました。(松戸市、53歳女性)
- 大都会のまん中に居ることを忘れてしまうほど、神秘的・幻想的な“時”を体験させて頂きました。豊かな自然の大切さを伝えたいという皆様の熱い思いが、邦楽の深い響きとともに体中に伝わってくるように感じ感動致しました。世界でもご活躍とのこと、日本の良き音楽と共に世界中の人々に地球の大切さを広めていって下さい。ご健闘御祈りいたします。(58歳女性)
- とっても幻想的で素敵でした。邦楽を聴く機会がいままであまり無かったので、今回はとても感動しました。日本っていいなーと再認識(板橋区、26歳女性、会社員)
- 神宮の森で邦楽を聴けて感激した。普段めったに聞くことがないのですが、境内に響く鼓の音が印象的でした。(渋谷区、50歳男性、自営業)
- 宇宙に浮かんでいるという実感。大きなスケールと澄んだ音色に宇宙を感じました。すばらしいコンサートをありがとうございました。伺ってよかったです。語りもすばらしかった。(練馬区、36歳女性、会社役員)
- 都会のど真ん中だなんて思えない。とてもすてきな時間でした。(目黒区、35歳女性、フリーライター)
- すばらしいの一言です。(江戸川区、66歳男性、自由業)
- 周りの環境、空気、虫の音すべてが、よい雰囲気をかもし出し、(勿論音楽も)とても気持のよい一時をすごすことができました。(世田谷区、女性、演奏家)
- 明治神宮境内、社殿前に設けられた席に座ると、社殿の周りの大きな樹々が守ってくれるようなやさしい感覚を感じました。そんな中での演奏は素晴らしいものでした。(中央区、53歳女性、ジュエリーデザイナー)
- 揺らめくかがり火に薪のかぜる音、虫の鳴き声が演奏中にひっきりなしに聞こえたにもかかわらず、腕時計や携帯の電子音と違って少しも耳障りでないのが不思議だった。笙のパイプオルガンにも似た響きが印象的だった。(53歳男性、会社員)
- The setting, Meiji Jingu is impressive and lovely. Musicians are excellent. A very magical evening. Thank you.(渋谷区、52歳男性、ボランティア)
- 素晴らしい企画です。明治神宮と自分の結びつきなんて考えたこともなかった。主催者の説明を受けて、様々な価値あるメッセージに共感しました。(40歳男性)
- 自然環境がよく野外コンサートにマッチした音楽で、幻想的で命が洗われる思いでした。(成田市、60歳女性、主婦)
- 秋空の下、神宮社殿前の神聖な場所での演奏を聞くことが出来て感激。すがすがしい一時を過ごすことが出来ました。(文京区、68歳女性)
- 明治神宮の幻想的な雰囲気にマッチしてすばらしかったです。(渋谷区、35歳男性、会社員)
- 秋の雨上がりの森の中のコンサート。都会の中の大空間、別世界の原風景。一人でも多くの人にすばらしさを伝えたい。(中野区、55歳女性)
- 虫の声、森、風、音が空気のしんどうで伝わってくる。(横須賀市、27歳女性、公務員)
- 初めて来たが素晴らしかった。野外ということで自然の音と楽器の音が混ざり音が一層クリアーに体にすみこんでくるようであった。この企画が日本各地・海外でさらに公演できる事を願います。(朝霞市、26歳女性)
- 日本の音はやはり野外で聴くものだとの感を新たにしました。(横浜市、55歳男性、会社員)
- この広い野外でコンサートを初めて聴き、感動しました。(港区、55歳女性、会社員)
- 虫の鳴き声がシンフォニーとして邦楽とマッチしていてとてもすばらしかったです。(北区、51歳男性)
- 日本の音に魅せられた秋の夜長の至福のひとときでした。(川口市、58歳女性、団体職員)
- 聴くだけでなく、五感をフルに使った身体で「感じる」音楽コンサートだった。邦楽の素晴らしさを改めて感じた。(市川市、22歳女性)
- 素晴らしい自然の中で、完璧な音楽と自然を堪能できました。とても感謝しています。今朝方のすごい雨こそして、今宵のみごとな天候、虫の声・・・。日本の四季、音のすばらしさを改めて感じました。(世田谷区、30代女性、カウンセラー)
- 幻想的ですごく心地が良かった。心があらわれる気がした。(世田谷区、23歳女性、会社員)
- 初めてこのようなコンサートを見て大変感動しました。(和光市、40歳女性、会社員)
- 忙しい日々の中での心静かに水への思いをはせ、とても、有意義な時を過ごせて感謝します。(渋谷区、48歳女性)
- 夜の神宮の森と、虫の音、自然の中の日本の音。久しぶりに聞いた音。東京の中と思えない素晴らしさでいた。(江東区、69歳女性、建築設計)
- 野外の中の演奏はとても幻想的で美しい音色でした。笙の音色がとくに印象的で、神宮に響く様子がすばらしかったです。(練馬区、26歳女性)
- すばらしいロケーションで、すべての曲がひときわひきたちました。かがり火の音、煙までセッションしているようで、ほんとうに素晴らしかった。(台東区、59歳女性、主婦)
- 明治神宮の中で、五感で聴くコンサートという最高のシチュエーションに邦楽が融合し、自分が自然の一部になれた気がした。あー、よかった。(板橋区、29歳女性、OL)
- 80年後もまたこの神宮の森の下に、豊かな水が流れていることを強く願いました。
- このような場所(普通のコンサートホールと違う)で夜の、おまけに「奉納」コンサートに出られてとてもうれしいです。邦楽ということも良いし、これからもこのような催しに出来るだけ参加したいです。(目黒区、58歳女性)
- 自然の中で悠久の思いにひたった(越谷市、55歳女性)
- 最後の曲、まばたきをしてなかったと思う!大変よかったです。(24歳、公務員)
- 水や環境を発信する報道の一人として、このようなコンサートが行なわれることは一般の人々への啓発として非常によい試みだと思う。期待しております。(31歳男性、新聞記者)
- This concert re-recognize the environment and culture!(ソウル市、59歳男性、教授)
- 虫の音と共にのコンサートは初めてでした。明治神宮の場がよかった。日本の美を感じた。この美がいつまでも続きますように。今日は心が洗われた。(新宿区、58歳女性)
- もっと、もっといつまでも聴いていたかった。演奏も企画も素晴らしい(行田市、51歳女性)
- Conceptが素晴らしく、神宮で行なわれた事もmuch。和が伝わりました。(24歳男性、会社員)
- 日常生活でいつも聞いている音から離れ、虫の音とともに聞き入ってしまいました。とてもすてきでした。(松戸市、20歳女性、学生)
- いやぁ良かったです。ほんとに。すごいステージですよね。明治神宮って。虫の音と見事に調和してました。(豊島区、34歳女性、会社員)
- 虫や曲による幻想と、飛行機や車の音による現実が交互に現われた野外ならではの面白い演奏会だった。(23歳男性)
- 素晴らしかった。自然を感じ、自然から創り出された楽器と、木々と、風と虫の音が融合して、命を感じることができた。(大田区、41歳女性、会社員)
- 自然とのコラボレーションが本当に素敵でした。一体感があって異次元空間のようでした。(足立区、33歳女性、会社員)