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松江・宍道湖コンサート2002「水の音原風景」
〜失われゆく水と音〜次世代へ伝えるもの

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島根県・松江は、光と陰影に富む水の都であり、出雲地方一帯は、今も昔も神々の神話や伝説が息づく神々の里。

松江の象徴である宍道湖は、日本で七番目に大きい湖であり、太古の昔から人々の生活や文化と深い関わりを持って来た。白乳色の朝もやから始まり、朱に空を染め、嫁ケ島に沈む夕日。宍道湖や江戸時代の面影を残す城下町は、私たち日本人の原風景でもあり、この地を愛したラフカディオ・ハーン(小泉八雲)も、この地に“日本のふるさと”を感じていたのかも知れない。

宍道湖は、斐伊川など約20もの川とつながり、大橋川を経て中海とつながり、淡水と海水が混ざった汽水湖として貴重な湖で、シラウオ、アマサギ(ワカサギ)、スズキ、コイ、エビ、シジミ、ウナギは”宍道湖の七珍(しっちん)”といわれ、宍道湖を代表する味となっている。

特に、湖面に映る夕日は特に絶景で、日本を代表する夕日と言える。

今回、この夕日を背景とした「水の音原風景」コンサートを計画し実施しました。

当日は荒天のため、島根県立美術館のロビーでの実施となりましたが、ロビーの窓からは宍道湖の夜景も広がり、宍道湖の水のつながり、音風景を感じていただけるものとなりました。また、水について楽しく学べる環境体験プログラムや宍道湖の豊かさをテーマとした基調講演との複合実施により、水の多面的な姿、価値を感じていただけるものとなりました。

共同開催いただきました島根県立美術館、実施に協力をいただきました方々、多数ご来場いただきました皆様に心より感謝申し上げます。

写真01
舞台の背景には宍道湖、出雲大社、夕陽が一直線に並ぶ予定だった(コンサート前日)
写真02
朝からの雨が上がり野外での準備が始まるが、再び雲が・・・
写真03
荒天のため、美術館のロビーへ舞台を移す
写真04
島根県津和野町出身の演奏家・帯名久仁子さん。NHKの取材インタビュー
写真05
NHKのインタビュー風景。インタビューとコンサートの様子がNHK「情報満開!しまねっと」で「会いたい!ニュースなあの人〜帯名久仁子さん〜」として後日放映された。
写真06
リハーサル風景。ガラス越しに宍道湖の風景が広がる。午後から激しい風に白波が立つ。
写真07
環境体験プログラム実施風景。講師は小野紀之先生。
写真08
水について楽しく学ぶゲームや宍道湖周辺の河川の水質チェックなどを実施。
写真09
コンサート前の基調講演。宍道湖の豊かさと大切さを訴えるシジミ研究の第一人者・中村幹雄先生(日本シジミ研究所所長)
写真10
コンサートのオープニング「LEGEND」。森と水、そして人とのつながりをテーマにスタート。
写真11
尺八・田辺洌山による「水琴窟の庭」。水滴の音と尺八のコラボレーション。
写真12
帯名久仁子による筝独奏「ロンドンの雨の夜」。地元出身の演奏家として新聞やテレビで取り上げられ注目された。
写真13
後半は、地元の目次由比子さんの語りで斐伊川の上流から宍道湖、そして、中海・美保湾までの水のつながりが描かれる。(尺八と筝による「MOON FOREST」)
写真14
宍道湖の湖面にきらめく月の光を幻想的に描く。帯名久仁子による「月下流水」
写真15
望月太喜之丞による小鼓インプロビゼーション
写真16
コンサートのクライマックス「WAVESU」、水の永続的な循環をダイナミックに表現。
日時

2002年10月26日(土)
開場:午後3時/開演:午後4時
〔※雨天の場合、開場午後5時30分、開演午後6時30分〕

会場

島根県松江市・岸公園(宍道湖畔) 野外特設会場(県立美術館の隣接公園)
〔※雨天の場合、島根県立美術館ロビーでの実施となります〕

入場

無料(どなたでも自由にご覧いただけます)

主催
後援

第3回世界水フォーラム事務局、国土交通省中国地方整備局出雲工事事務所、松江市、NHK松江支局

協力

日本シジミ研究所、株式会社エムシー・スクエア

助成

この「水の音原風景」は平成14年度 環境事業団 地球環境基金の助成を受けて開催されます。
≫環境事業団ホームページ

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プログラム

1)環境体験プログラム

講演、コンサートの前に、宍道湖の水環境を楽しく体験いただくことができます。ふるってご参加下さい。

2)基調講演「宍道湖からの賜物―川と海のつながり 豊かな生命―」
中村幹雄(日本シジミ研究所所長)
プロフィール:
北海道大学水産学部水産増殖科卒業。島根県水産試験場において30余年にわたって河川、湖沼の漁場環境と水産資源保護に関する研究を行う。また、退職後研究所を設立し、今春よりシジミの生態研究と環境保護に関する研究を始めた。主な著書に、「日本のシジミ漁業」(編著、たたら書房)「神西湖の自然」(共著、たたら書房)、「宍道湖の自然」(共著、山陰中央新報社)、「汽水域の科学」(共著、たたら書房)。
3)「水の音原風景」コンサート
第一部
「Legend−森と山と人と」〔尺八、締太鼓、筝、コンピュータープログラミング/横谷基作曲〕
「水琴窟の庭」雲・水〔尺八、コンピュータープログラミング/横谷基作曲〕
「ロンドンの夜の雨」〔筝/宮城道雄作曲〕
「濤声(とうせい)」〔尺八、大鼓/愛澤伯友作曲〕
第二部
「Moon Forest」〔尺八、筝、コンピュータープログラミング/横谷基作曲〕
「月下流水」〔筝/横谷基作曲〕
「Waves II」〔尺八、小鼓、筝、コンピュータープログラミング/横谷基作曲〕
出演者
田辺 洌山(尺八)
望月 太喜之丞(鼓)
帯名 久仁子(筝)
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来場者の声(アンケートより)

自然とアート空間が溶け合う一刻。島根県立美術館は日没の時間によって閉館時間が変わる。
宍道湖畔に建つ島根県立美術館は、水と調和する美術館。
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