水は生命の根源であり、私たちは水の存在によって生かされています。
さて、水と生命、そして、私たちの健康とがどのように関っているかということを考えるには、次の2つの点を理解して進むことが必要です。
水は地球上で最も身近な物質であるが、最も不思議な物質でもある。その代表的な性質は、氷が水に浮かぶということだ。固体である氷が液体である水に浮く。この性質は地球上に何万、何億とある物質の中で、水と蒼鉛の合金の一部にしかない非常に珍しいものだ。ほとんど全ての物質が液体の時より固体の時の方が重い。
では、もし、氷が水より重かったら?
氷の方が軽いという特異な性質がなかったら地球の水事情はどのようになったでしょうか。冬になり水が凍ると水の下へ沈んでいき、海も川も湖も水の底の方に氷が堆積していく。太陽の光が届かず、氷は融けることなくどんどん氷に閉ざされていく。生命にとって限られた世界となっていくだろう。この他にも、水の特異な性質は多く、地球上の他の物質とはあきらかに違った不思議な物質である。水はあまりに身近であるが、不思議な物質であり、最も解明のできていない物質と言えるだろう。まだまだ水は解明できていない物質であり、生命や健康との関係も一つの視点からだけでは論じられない難しさがある。
水から生命が誕生したように、水は生命を維持するのに理想的な物質。水の働きは健康にとって最も大切なことと言える。水には私たちの命を支える総合的な役割があります。
私たちの健康に良い水の基準は単に一つだけではありませんし、科学的に明確に解明されていないことがほとんどです。一般的な基準を挙げますが、水を総合的に見ることが必要ですし、水が日々変化していることも知っておきましょう。水について大切なポイントは以下の点で、水を選ぶ時にそれぞれのデータをチェックしてみましょう。データがなければ『?』ですし、断定的なものには要注意かも知れません。また、日々摂取するものですから、偏りの強いものではなくバランスの良いものを選びましょう。
私たちの体の多くを占める水。その水の良し悪しが健康に大きく影響している。ただ、未解明な部分も多く、水は常に変化し、絶対的なものはない。信じるものは救われるということも確かにある。
では、あいまいなデータの中でどのように水を選ぶのか。自分の命にとって必要なものは、感覚が研ぎ澄まされていれば、おいしいはずだ。自分で選び抜ける感覚も磨く必要もあるだろう。
そして、地球は水の星であり、私たちの体も水で生かされている。地球の水が汚れるということは、即ち、私たちの体の中の水が汚れているということだ。
世界では水が原因で年間500〜1000万人が亡くなっている。水に関る病気で、子供たちが8秒に1人ずつ亡くなっている。世界で約12億人が安全な飲料水を確保できないでいる。
安全と水はタダと言われていた日本も状況は変ってしまったが、地球の水事情は驚くほど危機を迎えている。自分の健康を考える上で、地球、生命というつながりの中で見ることが必要だろう。
水と健康・福祉に関して、ご質問のある方は、何なりとお問い合せ下さい。